50代でもエステ資格など勉強、自宅サロン開業できるの?
今日は。パチコスキー真由美です。
アメリカのスキンケア学校で教鞭をとっていた時、50代または還暦に近い生徒さんなどはちらほらいました。
エステを50代で始めるのは遅いのですか?という質問を目にしたことがあります。
いいえ、遅いことは全くありません。
私が教えた還暦に近い生徒さんの話を今日は記事にしますね。
アメリカでは何歳になっても学びを再開することができる
例えば、私がメリーランド州に引っ越して2つ専門学校に通ったのは30過ぎてからです。
私の夫も大学に入りなおしてパートでクラスをとり、卒業したのは40代でした。
アメリカでは働きながら、ある一定の年齢を超えても学びを再開し、自分に価値を付けていきます。
自分に価値を付けることで、働くときにより有利に交渉もできるからです。
日本でのエステ資格について
まず、日本ではまだエステティシャンの免許制度は整っていません。
知らない人が多くてびっくり!日本でエステティシャン資格とは?
ですから、年齢制限があるわけではないのです。
あなたもやる気さえあれば、エステの道に進むのは十分に可能ですよ。
でも、現実を知っておきながら真剣に勉強してくださいね。
甘く見ない方がいい!エステサロン開業の厳しさと現実は絶対知っておこう
アメリカではエステティックの免許制度があります。
州によって制度は少し違いますのでこちらの記事を参考にしてください。
私の生徒さんは還暦を迎えるひとでした
あと1年程でリタイアを目の前にし、違う州に引っ越してこれからは好きなエステをパートでやっていきたい。
こういう目標があるCさんは勉強熱心。
まず、筆記のほうのテストはいつも上位で全く問題ありませんでした。
しかし、実技が他の人に比べて覚えるのが遅いというのがありました。
エステの実技を学ぶのが少し遅いというのであきらめないで!
実技のマッサージの手順やフェイシャルの全体の流れをつかむのが非常に遅く、人の倍くらい聞き直していました。
Cさんの実技は私も心にとめてなるだけ力になるように努めてサポートしていました。
他の生徒さんたちから見るとじれったくて、なんで彼女に何時も時間が充てられるのかと思っていることもあったようです。
毎月の成績発表は通知表を渡すだけではなくて、面談にして個人個人に目標を決めさせたり。
どこにもっと力を入れて練習すればよいかなどマンツーマンで対応していました。
- 誰かをえこひいきしているのではなく、ちゃんと見てますよとわかってもらえる
- ここはこうしたらいいですよと個別指導でもっと上達が早まる
- どういうサロンに勤めたいと思っているの?と将来のことも考えてもらう
- 悩みなども聞き、相談にのる
一人一人に目を配っているのだと安心してもらえ、嫉妬や生徒間のもめ事をなくすためです。
半年くらいたってもCさんには大きな進歩が見えず、私もどうやったらいいのだろうと頭を悩ませていました。
実技でクライアントさんを施術する段階に来てものろく、いつも終わるのは最後の方だったのです。
フェイシャルマッサージはこちらの記事で動画付きで勉強できますので参考にしてください。
ある日、時間もピッタリ、手も抜かず素晴らしいフェイシャルをする
励ましていたものの、この人はもしかするとこれ以上の上達は難しいのかもしれない。
と考え直した方がよいのか?と自問自答をしていた時です。
ある日、Cさんが実技でクライアントさんの担当で最初から最後まで時間も遅れず、サービスも短縮せず。
素晴らしいフェイシャルをやったのです!
ブレイクとは積み重なったものが加速して一挙にマッハのスピードになること
その夜、施術が終わった後。
彼女のところに行って ” You DID perfectly seamless facial ! It was wonderful. ”
「 あなたはサービス中に途切れることがない完璧なフェイシャルをしましたね。素晴らしかったですよ。」
といったのです。
Cさんの顔がパッと明るくなって、本当に嬉しそうでした。
この日を境に彼女のフェイシャルはマッサージの時には流れる音楽を聴いて動きも調節するようになり、細部にまで心が配られて行くようになりました。
いつも思うのですが、積み重ねられる人がブレイクするのです。
たまたまラッキーにブレイクするのではありません。
才能があるという人もいるでしょうが、才能があってもやる気にムラがあってフェイシャルがその日ごとに違って手抜きをするということもあります。
疲れているからマッサージを短めにしてみたり。
毎回のフェイシャルにあまりにも差があるとリピーターもつきません。
だから、どちらかというと、いつも一定して安定した心のこもったフェイシャルができる人の方がリピーターも増えるのです。
年が関係する物事もありますが、エステの仕事は座ってでもできます。
体を施術するリンパマッサージのようなものを勉強すると体力が持ちません。
フェイシャルをメインにすると体力的にもマッサージなどの施術をする方よりも体力を使いません。
あなたの情熱次第でいつから始めてもよい職業だといえるのです。
最後に
Cさんは見事に免許試験にも合格し、それと同じころに家を売り、南部に引っ越す準備を整えました。
南部に行っても免許更新ができ、南部の州の免許も獲得する方法をきちんと調べて準備をし、引っ越していきました。
きっと今は楽しくリタイヤ生活の中で、好きなときに好きなだけ働いているのでは?と思います。
今もしあなたがエステを学びたいと思っていたり、自宅サロンを開業したいと思っていて悩んでいる。
それだったら、年齢のことは気にしないことです。
50代は昔の30代。特にアメリカでは50代はまだまだ若いという印象があります。
これからまだ20年くらい人生あるでしょうから、50代で何かを始めるのが遅いなんて思わないでくださいね。