セラピストとは? アメリカでのセラピスト事情。
今日は。パチコスキー真由美です。 帰国中のセミナーの中の一つに世界のセラピスト事情という題でセミナー講演する機会がありました。 世界のといっても私が知っている現場の範囲内のことです。 今、日本ではヒーリング、スピリチュアル系などに興味が高まっているようですね。 今日はセラピストとは? またセラピストとして活動していくのに大切だと思うことを記事にしています。
セラピストとは?
セラピストとは英語のTherapist から来ています。 アメリカでは大抵は免許制度が整っていて、何らかの免許を取っている人たちにこの名前が付くことが多いです。 しかし認定資格でもセラピストと呼ばれるものもあります。
1:医療系のセラピスト
健康になるための治療を行う医療系の人です。例としては
- Physical Therapist (理学療法士)
- Occupational therapist (作業療法士)
- 鍼灸
などがあげられます。
2:医療ではないが、美容や健康を促進する施術系のセラピスト
スキンケア、ボディケアをする人が多いです。例としては
- マッサージセラピスト
- エステティシャン(スキンケアセラピストと呼んだりもします)
- アロマセラピスト
- カラーセラピスト
アロマセラピストとカラーセラピストに関しては国家試験や免許が必要と言うわけではないようです。認定資格というかんじです。
3:心の健康を取り戻すためのセラピスト
- サイコセラピスト(心理セラピスト)
修士号や博士号が必要になる分野です。 この人たちは心のプロであり、看護師やほかの免許を持っていることも多いです。 医療現場でも働く人が多くいます。 この分野は特にアメリカではきちんと位置が確立されています。 日本はこれからの分野のような気がします。
4:エネルギーワークをする人
日本ではエネルギーワークをする人もセラピストと称して一緒になっていますが、アメリカではプラクティショナーと呼ぶことが多いです。 免許制度も国や州が決めたものではなくてそのエネルギーワークを始めた人が作っている免許制度であるのでピンからキリまであります。 しかし、最近は医学界でも科学的に証明されて病院に取り入れられているものもあるんですよ。 例えば
- ヒーリングタッチ
- レイキ
この2つは看護師の人が病院で施術をしたりすることが多いです。 そのほかヨガや瞑想なども取り入れられています。 このエネルギーワークの分野には沢山の種類があり、ここで名前を挙げるのは控えておきます。
日本でセラピストを名乗る人が知っておかなければいけないこと
薬事法という法律があり、医療免許を持っていない人が何かを治療する。 病気が治るなどど表現することは取り締まりの対象となります。 自分の施術で本当にそのような結果が出ていても、表現の仕方を工夫してください。 日本はまだまだ免許制度が整っていない分野の職業が多いのです。 特に技術的だけでなく理解度もピンからキリまである状態です。 教えるほどの経験も知識もないのにスクールと称したり。 人に教えて免許を与えるという事のハードルがとても低い印象が残念ながらぬぐえません。 アメリカに比べるとまだひよこの段階というか、興味が孵化してまだ間もない感じがします。
セラピストとして実技の人数や時間をこなす
セラピストとして感覚でつかまないとわからないことが多いのです。 セラピストと名の付くものにはたいてい実技で何百時間、人数でどれくらいとキチンと実際に施術をやった経験がないとアメリカではセラピストという分類には入らないようです。 あなたがセラピストと自分を呼びたいのであれば、最低100人くらいの施術をやってみましょう。 教えるのにはそれ以上の経験と知識的にももっと深い勉強が必要です。 セミナーに1日2日くらい出てにわか教師になるのはそのセラピーのレベルを下げる原因の一つになります。 しっかりとした経験もなく、知識もなくやっているから敷居が低く、誰でも参加できる。 そうすると一時のブームになるだけでそのあとに地道にセラピストとして生計を立てるのが難しくなります。 とても辛口ですが、日本では経験も知識も浅く、セラピストとして生計を立てるのが困難な人が先生と称して生徒を持つことで生計を立てようとしている人が多いように感じます。 勿論そんな人ばかりではありませんよ。 しっかりとコツコツとやって素晴らしい教えをセミナーやクラスとしてやっている方も沢山いらっしゃるでしょう。 しかし、素人にはその辺の判断ができないので経験の浅い人に施術を受けて思ったような結果が得られなかったりすることが多いのではないかと思います。。 それがセラピストやヒーリング、スピリチュアル系が怪しいといわれる原因の一つではないかと思うのです。
自分の施術に精通しているのは当たり前。他の施術のことも勉強しよう!
私のエステサロンは個人サロン。 ホリステイックアプローチというのをやっています。 肌は体、心の中を移す鏡です。 顔や肌を見るだけでいろんな情報が得られます。 内側からのケアが肌に影響するのです。 そのために沢山のセラピストさんやエネルギーワークをする人と知り合い、お互いの施術を体験したりして仲間と呼べるようになりました。
本気でヒーリングを目指すセラピストさんは沢山勉強している
私の周りのセラピストさんたちは必ず最低3つ4つは勉強して別のヒーリングセラピーについても免許を持っています。 セラピーにはその中でカスタマイズしてクライアントの方に提供することが多いです。 ここが日本のセラピストさんとも少し違うところ。 多少のことなら普通のプラクティショナーレベルはできてしまうんです。 だからひとつのことだけしかできない人はそう予約が埋まっているセラピストさんではないですね。
セラピスト同士で仲間を作り、横のつながりを充実させることがセラピストとしてうまくやっていける秘訣
私は肌の分野のプロであるので、そのほかのことはそれぞれの分野で自分がこの人は本物だという人を紹介します。 本物だと思えるにはそれなりの勉強と経験をしているから勘が働くのです。 同時進行でエステと他のセラピストさんに通ってもらうこともしばしばです。 セラピストの良い横の繋がりづくりができる為の注意点 先日はティーンのニキビで皮膚科でも結果が出ず、私を探し当ててきてくださったニキビのお客様がいました。 3度施術しても普段のような改善が見られないので鍼灸の友人を紹介しました。 4週間後に来てもらった時にはなんとあれだけ花盛りだったニキビがほとんど落ち着いたのです! これには私もびっくりで他のクライアントさんを紹介し始めています。 あと3人くらいは紹介したい人がいるんです。 鍼灸をしている友人は忙しくてエステももう2年程来ていなかったのですが、先日予約をもらい。 久しぶりにいろいろ話をして紹介したクライアントさんについてお互いの見解。 どのような施術をしていくか語り合いました。 真由美がそれをやるなら私はこれをやるわね。 という風にクライアントさんのヒーリングがお互いのゴールになります。 それに向けてお互いに協力しましょう!というとても素晴らしいエネルギーが生まれるんです。 この横のつながりを作っている日本人のセラピストさんがまだそういないように感じます。 これからは横のつながりを作っていく時ですよ。 私がすごいではなく、クライアントさんの明るい未来をゴールにするのです。
まとめ
アメリカでの私の周りでの印象ですが。 アメリカではセラピストと称されるものは国家試験、または州で免許制度が整っていて、その免許に合格した人が使う名称です。 特に心理的なカウンセリング、サイコセラピーは修士号、博士号などが必要で、臨床時間などもきちんと設定されたプロが対応します。 心の問題は友人、家族に相談するより、プロの人を普通の人でも利用します。 大きく分けて3つのセラピスト
- 医療系セラピスト
- 美容・健康に関するセラピスト
- 心理セラピスト
があります。 日本でセラピストさんと称されるエネルギーワーク、スピリチュアル系を4つめのセラピストとして挙げていますが、それは日本用です。 アメリカではエネルギーワークをする人は一般にプラクティショナーと称されることが多いです。 免許制になっていても、そのエネルギーワークを見出した人が作った免許制度であり、国や州で言う免許とは違うからです。 だからといって怪しいのではなく、レイキやヒーリングタッチなどは科学的に証明されて病院などでも利用されています。 日本では特に敷居が低いエネルギーワークのセミナーで簡単に教える免許が取れるものに参加して生徒に教えることで生計を立てようとしている人が多い気がします。 そのためにそのエネルギーワークは悪いものでなくても、経験と知識に乏しい人が教えるのでどんどん中身が薄い、効果のないものとして受け取られてしまう。 結果一時のブームになってしまっている残念なケースが見られます。 実際に経験をつむ為に100人くらいは施術して見ましょう。 先生として教えたいのであればそれ以上の経験と知識を持ちましょう。 セラピストとして生計を立てるのならば、自分の施術に精通しているのは当たり前。 他のセラピーも学んだり体験したりしてヒーリングの勉強を深めることが大切です。。 セラピストさんで横のつながりを作り、お互いにクライアントを紹介できる環境を作るのをお勧めします。