エステティシャンが知らない日焼け止めの新常識:正しい使い方と塗らない選択肢
エステティシャンとして、日焼け止めの重要性を日々お客様に伝えることが多いかと思います。
しかし、日焼け止めに関して意外と知られていない事実もあります。
今日は、エステティシャンの皆さんにとって役立つ日焼け止めの知識と、どのような状況で塗らなくても良いかをパチコスキー真由美がお伝えします。
紫外線と肌の老化
紫外線は、肌の老化の原因の約8割またはそれ以上を占めると言われています。
そのため、なるべく日光を避け、日焼け止めを塗ることが常識となっています。
しかし、私は全ての人に毎日必ず日焼け止めを塗ることを勧めているわけではありません。
日焼け止めを塗らなくても良い場合
以下の状況では、必ずしも日焼け止めを塗る必要はないとアドバイスすることがあります。
1. ビタミンD不足の方
ビタミンDは、骨の健康や免疫機能に重要な役割を果たします。多くの人が室内生活を送っているため、ビタミンD不足になりがちです。
特にアメリカでは、血液検査を定期的に行う人が多く、不足が判明することがよくあります。
ビタミンDはサプリメントよりも日光からの摂取が望ましいと言われています。
また、ビタミンDの吸収を促進するためにビタミンAも一緒に摂ると良いとされています。
短時間の日光浴で自然にビタミンDを生成することができます。
特に早朝や夕方の日差しが弱い時間帯に、15~30分程度の日光浴を行うことは健康的です。
2. 季節性感情障害(SAD)の方
季節性感情障害(SAD)は、秋や冬に抑うつ症状が現れ、春や夏に改善するという特有のサイクルを持つうつ病の一種です。
日光に当たることで抑うつ状態が改善されるため、SADの方には日焼け止めを勧めないことが多いです。
アメリカではSADと診断されている方も多く、その場合、皮膚がんのリスクがない限り、日焼け止めを避けることを推奨します。
特に冬場は日光をしっかり浴びることが大切です。
3. 室内で過ごす日
室内での仕事や生活が中心の方にとって、紫外線の影響を受ける機会は少なくなります。
特にアメリカの窓ガラスにはUVフィルターを付けている場合も多いので、室内にいる限り日焼け止めを塗る必要はありません。
4. 自然派スキンケアを求める方
一部の方は、化学成分を含まないスキンケアを好むため、日焼け止めの成分に敏感です。
自然派のスキンケア製品を使用し、適度な日光浴を楽しむことをお勧めします。
日焼け止めを塗ることを特に勧める場合
逆に、日焼け止めを必ず塗ることを勧める状況もあります。
抗生物質を服用している時
抗生物質を服用していると、肌の表面で肌を守るランゲルハンス細胞が一時的に機能を停止し、肌を守る力が低下します。
ランゲルハンス細胞は、皮膚の免疫機能を担う細胞であり、外部からの異物や病原体に対して防御反応を示します。
そのため、日焼けなどのダメージが普段よりもひどくなる可能性があります。
特に強い抗生物質を服用している方は、服用中は必ず日焼け止めを塗ることで肌を守るようお勧めします。
まとめ
日焼け止めは、紫外線から肌を守るための重要なツールですが、すべての人に対して毎日必ず塗る必要はありません。
個々のライフスタイルや健康状態に合わせた適切なアドバイスを提供することが、エステティシャンとしての役割です。
エステティシャンの皆さん、この記事を参考にして、お客様に合ったスキンケアアドバイスを提供してください。