オーガニック化粧品の成分でOrthorexiaオーソレクシアのような精神疾患にならないで!
今日は。パチコスキー真由美です。
エステティシャンでなくてもセラピストであれば食生活について勉強されていることでしょう。
ビタミンなどの栄養について。
有機栽培のものをと心がけている方も多いかもしれません。
しかし、なんでもバランスを崩してしまうと逆効果になる場合があります。
今日は、現在アメリカで多くなってきているORTHOREXIAという症状から発展して。
化粧品成分でも同じような症状を出さないようにセラピストさんへの記事を書いています。
ORTHOREXIA(オーソレクシア)とは?
簡単に言うと、オーガニックや健康になるための食べ物にこだわりすぎてバランスを失っている摂食障害の一つです。
摂食障害とは
食行動の障害で精神疾患の一つと考えられるもの。
拒食症や過食症などがあります。
アメリカで多くなってきて精神疾患の一つとして認知されているオーソレキシア(Orthorexia)
このオーソレクシアは国民の60%以上が肥満で不健康な人がほとんどのアメリカでの健康ブームによって出てきている精神疾患の一つなのです。
アメリカは健康保険、医療代が馬鹿高いので、健康になることに大金をつぎ込む文化が生まれています。
農薬などからの癌につながったりすることなどからオーガニック栽培の食べ物。
養殖ではなく、海で生活し、泳いで生きてきた魚しか食べないなど。
食べ物にこだわって追求しすぎてバランスを失い、次のような行動をとるようになると精神疾患にあてはまるようです。
- 一日のうちで食べ物のことを考える時間が多すぎ、メニューなどいつも考えている。
- 体に良いといわれる食べ物だけを食べるようにしているために、かえって栄養のバランスを壊してしまうようなストイックな食生活を送っている。(自分の遺伝子や民族背景から来ている伝統的な料理ではなく、最近のはやりの健康ブームのメニューばかり)
- 家族や友人など周りの人にも自分の食べ物の考えを押し付けたり、人の食べ物の非難を何時もしてしまう。
- 食べ物を食べること、また食べる時に喜びを感じられない(家族と一緒でも楽しく食べることができない)
- 人のうちに呼ばれたりして食べ物を提供されることがわかっていると、自分で作ったメニューをもってきてその用意したものを自分だけ食べる
このような行動をとり始めたら、要注意らしいです。
これから食生活も西洋化してアメリカの後をいつも追いかけている日本人の文化でもそろそろ出始める精神疾患なのではないかなと思っています。
ここで大切なのは。
- 自分の体の調子がよく、食べることが楽しく、幸せに感じている
- 他の人に自分の食生活の考え方を強要していない
こうであれば、バランスが取れている方ですから、心配することはないのではないかと思うのです。
重要なのは、宗教にはまるように「そのことに心がいつもとらわれている」状態で抜け出せないこと。
それから宗教の勧誘のように自分の価値観を人に押し付けたり、勝手に意見を聞かれてもいないのに非難したりするようになる。
こうなりかけていたら、ちょっとその顕微鏡をのぞき込むような状態になっている自分をハッととらえて大きな視点で物事を考えられるように。
一度ゆっくりと顕微鏡をのぞく態度から離れることができる心の余裕を取り戻すことが大切です。
オーガニック化粧品などでオーソレクシアっぽくならないように気をつけよう!
私も数年前までは健康オタクっぽくサプリメントもたくさん取り、家族にもそれを薦めていたりしました。
その時に栄養のことなどを少しかじって勉強しているときに、いろんな人と出会いました。
いかにもオーソレクシアになっている状態の人達も目にしてきたのです。
実際に、そのオーソレクシアっぽくなっている人たちはいつも何らかの病気になっていました。
「000さんから本を借りた時、彼女が咳をしていて、そこからばい菌をもらったからだ。」とか。
病気になりやすいから気をつけているのかと最初は感じていたのですが。
病は気からでいつも「病気になるのではないか」という観念にとらわれて毎日生活しているからではないかと思うようになりました。
サプリメントもとり、いつも健康にとても気を使っているのに、なぜこの人はいつも病気になるんだろう?と疑問に思うことが多くなったからなんです。
あなたが今、化粧品の成分を勉強し始めて、オーガニックにこだわりすぎている。
勿論経皮毒は現実であると思いますし、否定もしません。
しかし、オーガニックを崇拝しているのに肌の輝きが見られない。
またオーガニック化粧品でかぶれてしまったという人にも沢山出会っています。
ですから、成分を勉強してオーガニックであれば肌に優しく、安全というのは少し違うのではないかという検証からの分析をして自分の意見となっています。
目の前にいるお客様の肌を観て判断できるようになることが大事
同じ化粧品を使っても、お客様一人一人の食生活、ストレスのレベルや現在の肌の状態は全く違う。
そのために科学反応も違うのは当然ですよね?
同じ化粧品を使って、同じような肌の状態の人でも。
Aさんはかぶれてしまい、Bさんは全く大丈夫。
そんな経験はないでしょうか?
「化粧品が悪い」という場合もありますが。
実際には「その化粧品と現在のお客様の肌の状態との相性が悪い」というのが事実ではないかと思うのです。
世界にいるすべての人に全くアレルギー反応が出ないという化粧品はないと思う方がバランスが取れた考え方ではないか?と思うようになりました。
あなたが今使っている化粧品の商材で、もしアレルギー反応が出たとしても、化粧品が単に悪いという事ではないこと。
この記事に書いてある処置をし、化粧品との相性が悪かったので、別のものをお薦め出来ればいいわけです。
あなたのエステティシャンの腕が悪いのでもないので自分を責めすぎないようにしましょう。
オーガニック化粧品だから誰にでも使えるというのでもないのですよ。
何時もどんな化粧品をエステの時には使ったかも記録しておくこと
フェイシャルをするときには毎回その時にどんな化粧品を使ったか記録すること。
また販売して今使っていらっしゃる化粧品商材は何かであることもきちんと把握しておき、肌の状態をチェックしておくことです。
お客様が自分で薬局などで素人判断で購入されている化粧品が現在の肌の状態にマッチしていないことはよくあります。
どんな化粧品を使っていらっしゃるのか化粧品の成分が読めて判断ができるようになれば。
その化粧品の使用を辞めていただいたりすることもアドバイスします。
そんなことも考えて、自分のサロンで自分が納得する化粧品商材を2~3つでも持っておくことが大切なのです。
最後に
私の性格はストイックなので、バランスというのはとても大切だと特に思います(笑)。
誰でも陥りやすいことで、そのバランスが崩れる部分が違うだけではないかと。
セラピストとしてBody/Mind/Spirit(体・精神・魂)のバランスに気を付けて施術をするというホリスティックアプローチという事をモットーにするのであれば。
時には自分がはまっているものや物事を見直す余裕も必要ですね。