エステサロン経営者なら絶対知っておきたい脱毛ワックスの3つの種類
今日は。パチコスキー真由美です。
ワックス脱毛をするにあたって、よく理解されていないのがワックスのどの種類をどのような毛質、部分に使うのかということです。
これは残念ながら、アメリカのエステティシャンでも使いこなせていない人が大勢います。
アメリカにはワックス脱毛、眉の脱毛だけで1000万円の売り上げも出す人もいるのですよ。
ワックス脱毛の種類をきちんと把握しましょう。
脱毛ワックスの種類
脱毛に使うワックスは大きく分けて3つあります。
1:水溶性ワックス
シュガーワックス、ハニーワックスが代表的です。
ワックスは温めるのが基本ですが、水溶性は手の温度でもokなので素人さんでも使えます。
シートにワックス剤がくっついているのは水溶性です。
利点:
水溶性なので、水で洗い流せます。
粘着力が弱いので、肌に負担がかからず、素人さんでも挑戦できます。
松ヤニ(ロジン)を使っていないので、アレルギー反応を心配しなくても大丈夫。
難点:
粘着力が弱いので、毛が長くないと抜けません。
経験が浅いと、毛が抜けないことがあります。
かたい毛などには向いていません。
アマゾンJAPANのサイトを見ると、いろんな会社のものが紹介されています。
2:油性ワックス
油性ワックスには主に
- オイルワックス
- ソフトワックス
- クリームワックス
この3つがあります。
エステサロンで使うのは、ソフトワックス、クリームワックスが多いです。
こちらがクリームワックス。色はいろんな色があります。
ワックスを温めるワックスウォーマーという器具の中に缶ごといれて、すべて溶けるまで温めます。
うすい、やわらかい毛の部分、顔や腕、足の部分に適しています。
利点:
粘着力も高いので、毛が5ミリくらいあれば脱毛できる。
薄く伸び、広範囲の脱毛が短時間でできる。
難点:
温めないといけないので、事前に溶かしておくことが大切。
皮膚に付ける前に温度を確認しないと肌が低温やけどを起こす場合がある。
専用クロス(布)かワックス専用ペーパーをワックスの上に置き、はがすときに皮膚まではがすことがある。
使用後にオイルを含んだクリームローションでべたつきをとる。
松ヤニにアレルギー反応を起こす場合がある。
やり直しはできない。3週間ほど待っていただく必要があります。
練習を重ねたプロ用。
油性ワックス(ソフトワックス、クリームワックスなど)を使う場合の12の注意事項:
-
- 安全と衛生が一番大事です。
- ビニール、レイテックスなどの手袋を必ずつけて脱毛をしましょう。
- ワックスに使うスパチュラは、一度使ったら、すぐ捨てること。
- ダブルディップ(同じスパチュラで何度もワックスを塗る)は不衛生です。
- アメリカではケチってダブルディップをして皮膚の病気に感染して訴えられた例があります。
- お客様が専用に自分用のワックスを購入していただければ、缶に名前をいれてその人専用にすればダブルディップでも構いません。
- ワックスを塗る前に、自分の手首につまようじのようなものでワックスをとってつけて、温度をチェックします。
- ワックスを塗るときには、毛が生える方向にワックスを塗ります。
- ワックスの上に置くのはクロス(布)よりもワックス用のペーパーのほうが使いやすいです。
- ワックスペーパーをはがすときには毛が生えるのと反対方向に、ワックスの塗られた部分に平行にはがします。
- 上に向けてはがすと皮膚をはがす恐れがあります。
- 一度塗って、毛が抜けない場合にやり直しはできません(皮膚がはげます
3:ハードワックス(固形ワックス)
ハードワックスはワックス専用の布(クロス)やワックスペーパーがいらないものです。
ずべてを溶かさず、真ん中は固まったままで使います。(使い慣れると、すべて溶けた時でも使えるようになりますが、最初はこの上の写真のように真ん中は溶けていない状態で、固形の周りの溶けた部分からワックスをすくって塗るようにしましょう。)
温度を調節できるワックスウォーマーが必要です。
硬い毛、特に男性などの毛はハードワックスが適しています。
ワックスを続けて毛が薄く、やわらかいものに変わっていくので、そうしたら、ソフトワックスに切り替えます。
ビキニライン、わきの下、ブラジリアンワックス(陰部)に適しています。
利点:
ワックスのペーパーがいらず、毛にくっつく粘着力がありますが、皮膚への粘着力は弱く、皮膚をはがす心配が少ないです。
硬い毛に適しています。5ミリくらいの長さがあれば脱毛できます。
やり直しができますので、一度目にすべて脱毛できなくても、またその部分をもう一度だけやり直すことができます。
難点:
長い毛ですと、痛みが増しますので毛を5ミリー1センチくらいにカットしておくことが必要です。
2度塗りをして、ワックスに厚みを持たせることが必要です。
ガム状になったことろではがすので、塗った後、すぐにはがさず適度な硬さになるのを待ってはがします。
時間の短縮には経験が必要です。
ハードワックス(固形ワックス)を使う場合の6つの注意事項:
- ソフトワックスと同じく、温度を塗る前に確かめること。
- ワックスをする場合は必ずビニールまたはレイテックスなどでできた手袋をします。
- ダブルディップをせず、スパチュラは毎回捨てること。
- アメリカではこれをしないでケチったために皮膚の病気に感染して訴えられるケースがあります。
- 個人で専用のハードワックスを購入していただければ、ダブルディップもOKです。
- ハードワックスはこんな風にすべてドロドロに溶かさないように気を付けましょう。
プロ用脱毛ワックスの購入先
日本では免許制度が確立されていません。
日本脱毛ワックス協会が今のところ安全な使い方やプロ用に使えるワックス脱毛の商品をサイトで紹介しています。
是非参考にしてくださいね。
最後に
ワックス脱毛は経験を積んでからでないと失敗してしまいがちなサービスです。
きちんと学んだうえで、サービスメニューに加えること。
安全・衛生に配慮が必要です。
一度マスターしてしまうと追加メニューとして短時間でできるサービスですので売り上げの増加に強い味方になります。
こちらの記事も参考にしてください。
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