え?この3つができないではアメリカでエステビジネスで生き残れないよ。。。
今日は。パチコスキー真由美です。
今、LAで2日間のセミナーをするためにLA入りしています。
このセミナーはブログで自分だけのサービスを提供することについてのセミナーです。
しかし、私のもう一つの顔はメリーランド州で個人のプライベートエステサロンを経営しています。
エステはサロンを持ったところに近い範囲の方、または近辺の州から週末などに来てもらう。距離の範囲に限界があります。
このように店舗を持ったエステのようなビジネスの場合、必ずやるのが当たり前なことがあります。
ビジネスをこれをやらずにひっそりとやっている人ほど、まったく稼ぐことができません。
最低限形として必要なことを上げています。
これに投資することに渋る人は、ビジネスをしないほうがいいでしょう。
1:会社設立・または個人名でもビジネスの形をとる
会社設立に関しては以前この記事を書いていますので参考にしてください。
アメリカで会社登記すると、それについて毎年支払う費用がある
例えば、私の会社名は Beauty Within Skin Care, LLC といってLimited Liability Companyです。
アメリカでは通常の税金の確定申告のほかにLLCという形を持つだけで、毎年その形をとるのに数万円の費用がかかります。
アメリカは州ごとに法律も違いますので、州によって金額が違うかもしれませんが、私のLLCの場合は毎年300ドル。
日本円にして38000円から4万円かかると思えばいいでしょう。
これは、あなたのビジネスが赤字であろうとなんであろうと支払わないといけないものです。
アメリカ人でも起業するスターターは資金を節約したいので、この費用を渋ろうとします。
でも、自分で毎日使っている自動車保険に比べればその人の家庭の状況にもよりますが、車1台としてもその年間の保険料の5分の1くらいにしか満たない金額なのです。
これを渋るというのは、本当に甘い!
特に顔を主に扱うエステには自分を守る体制を整えたうえでのビジネスを展開することはアメリカでは大切。
これを怠るのとやっている人では不安の頻度、質も全く別になるのです。
私の会社LLCの体制にするとどんなことになるのか
これは会社の財産:例えばエステの機材や化粧品は訴訟の時の賠償額を決定する対象に含まれます。しかし、私の個人の財産、家や夫名義の車などは訴訟の対象外になります。
詳しくいうと、訴訟を起こして訴えようと思えば家族の財産も要求しようとできないことはないのです。
しかし、LLCであるという形をとっているだけで、ビジネスや会社のタイプを知っている人は
「あ、この人わかってこういう会社にしているんだな。外国人だけどわかっているんだね」
と口に出さずとも、それだけでビジネスをしている人としてプロレベルの人であるという認識が生まれます。
また、宝くじのようにクレーム付けてあわよくば訴訟に結び付けてお金を稼ごう!
こう思っている輩は近寄らないのです。
不安になる要素がこれで未然に防げ、防御できているということになるのです。
アメリカでの施術者によく聞かれる不安要素のNO1
「億単位など信じられない単位を請求されるのでは?」
「訴訟が起こったらどうしよう?」
訴えられたらどうしよう? だから知らない人を新規でとるのが怖い
これにたどり着くのです。
ということで新規のお客様を開拓するのに勇気が出ずじまいで経営が苦しくなり、切羽詰まってくる。
そうすると勿論お金の余裕もなく、ますます投資できず、自分の生活費を賄うのに使うので手いっぱいになる。
いつまでの問題解決につながらないという悪循環が生まれます。
自動車保険に支払う5分の一くらいのお金で毎年この心の安心が買える。
またそれが月に何十万と追加を生み出す可能性を開く第一歩だとしたら。
この会社登記の税金に文句を言うのはおかしいのではないのでしょうか?
年間に4万円を余分に作り出すというのかそんなにも大変なことなのでしょうか?
口コミで集客できる人になろう!
私の経営するサロンはほぼ100%口コミで集客です。
現在のお客様から話を聞いて来た人がコンタクトをとってきます。
あなたもできれば広告料などを使わず、集客した新規のお客様も90%以上リピーターになるという構造作りをしましょう。
口コミで集客できれば、クレームはほとんど出ません。
勿論でないような、満足していただける結果を出すことを前提にして書いています。
この記事を参考にしてくださいね。
私が顧客ほぼゼロからスターとしてどうやって集客していったかを記事にしています。
サロン運営者がネットや広告を一切使わず口コミだけで集客する方法
2:訴訟は損害保険でカバーできる用意をする
勿論損害保険を持っていなくては訴訟のカバーはLLCなど会社設立をしているから避けられるということではありません。
訴訟の賠償金の保険を買っておかないといけません。
エステティシャンの場合、
- General Liability( 一般の店舗のインテリア、ガラスのドアなどの損害保険)
- Professional Liability( 自分が施術したことによって起きた被害の損害補償)
この二つが一緒になった保険を買うことです。
現地の保険会社から買ってもいいですし、全米にあるスキンケアをプロとする対象の協会などでは特に安く提供されています。(加担する人数が多いので、量でもとが取れるので安く提供できるのです)
店舗を借りようとした時、まず大家さんにGeneral Liability を持っている証明を送るのが普通です。
大家さんも借りている人が損害を出し、自分に降りかかってくるのはたまったものではありません。
まず、借りている人の保険でカバーできることで自分のビジネスの身を守るという形ができているのです。
この証明なしでは貸してくれないところが普通です。
Professional Liability でも億単位のカバーを提供してくれますよ。
これがあるのは前提です!!! これがなくてビジネスをするというのは本当に怖すぎます。
全て失う羽目になって慌てて保険に入ろうとしても、保険は損害が起こってから買っても買う前に起こったことはカバーしてくれません。
これも年に数万円です。
この保険料をケチるなんてとんでもないですよね。
しかし、これだけではまだ甘いのです。次のことを必ずやってください。
あなたと訴訟で闘うのはやらないほうがいいなというイメージが出来上がりかけています。
あともう少しです。
3:クライアントフォームで注意事項などをかき、署名・日付をもらう
保険を持っているだけではまだつめが甘いのです。
クライアントフォームを用意して、施術後に起こる可能性がクレームとしてありそうなものはあらかじめこういうことが起こるのは普通ですということを書いておきます。
例えば
- マッサージをした次の日に痛みがある
- 痩身施術をやった後にあざができる
- 顔のいらない皮膚がポロポロむけたりする
など当たり前に起こることで医者にかかるような損害にならないことです。
また、クライアント(顧客)のかたのMEDICAL HISTORY
- 持病があるか
- 飲んでいる薬、サプリメントの明記
- 今までやった手術
持病があって、施術ができないことであればそれは断ること。
自信がないことをやってほしいといわれたら、それも断る勇気を持つこと。
それでもどうしてもやりたいというのであれば、その方のかかりつけの医者からの施術を受けてもよいという診断書をかいてもらい、もってきてもらうことです。
この例のようなことをクライアントフォームに記入してもらい、
それに間違いはありませんという文章なども入れ、署名とその日の日付をもらうこと。
それをきちんと保管することです。
なぜ署名に日付もいるのか。
万が一、クレームなどになった時に、日時でその署名をしたことを証明できるので、その施術を受ける前に実は起こっていた怪我などは自分がやったことではないなど証明することができるからです。
これを書いた時点で、クライアントの方もそれに同意していることなので、クレームにつながりにくいのです。
最後に
アメリカで個人経営でも、これだけのことは最低必要です。
このことにかかる費用が払えない。というのではビジネスはやめた方がいいですね。
勤める形を探した方が楽ちんです。
でも、このたった3つのこと
- 会社設立を自分の考えに合ったものを選んできちんとビジネスの形にする
- 損害保険を掛ける
- 損害保険を使うことのないようにクライアントフォームであらかじめ署名、日付を書いたものを保管しておく。
これだけで、月何十万、年間で何百万のプラスが生まれる可能性が生まれるんですよ。
不安がないようにしていく経営の仕組を作りましょう!