物を与えるだけでは貧困はなくならない:アメリカでよく使われる英語の比喩

      2016/09/23

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こんにちは。パチコスキー真由美です。

今日本は貧困・格差をなくそう!という運動や社会の動きが起きているようですね。

アメリカでは慈善事業やボランティアは一般の人でも普通に毎月やっている人が多いです。

しかし、この問題は世紀が1桁の時代の頃からいつも言われていることです。

この記事で紹介する英語の比喩はかなり大勢の人に共感されます。

沢山慈善イベントやボランティアをやってきた経験から比喩している格言がありますので紹介しますね。

 

本当の「助ける」という事はこういうことではないのか

 

英語でこういう言い方があります。

アメリカでは中国語の格言から来ているとよく使われる表現です。

英語の訳は大まかな意訳です。

 

Give a man a fish for a day, you feed him for a day.

Teach a man to fish, and you feed him for a lifetime.

 

人にその日の魚を与えれば、あなたはその人の一日の食事をまかなう。

人に魚を釣るという事を教えれば、あなたはその人の一生の食事をまかなう。

 

かわいそうだから与える=本当に助けるという事とは違うのではないかという事ですね。

本当に助けるという事は、その人たちが自分の足で立ち、自立できること。

その人たちが自分の尊厳や自信を取り戻せるように人間力を培うためのプログラム。

それが最終的に依存だけする人を増やさない方法であるという事です。

勿論日本でも慈善事業やボランティアなどあります。

仏教や神道だとアメリカのように大きなイベントではなく、今まではそれぞれができることで日常助けていたという感じだったのではないでしょうか?

 

キリスト教の場合は、個人でも勿論いいことをしようと毎日心がけている人がいますが、もっと大きなイベントが毎月何らかの形で計画されて実行されます。

 

ちょっとまず文化の背景にあるものを説明しますね。

 

個人個人の背景が全く違う国では特に宗教など文化、言葉を超えたところでの団結がすごい

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アメリカのように特に人種のるつぼで隣の人が全く違う国の人間で家で使う言語が違っているという事は普通です。

 

服装も、生き方もそれぞれの生き方があり、それを受け入れて干渉されません。

干渉されず、自分流で生きれるアメリカ。

 

だから余計に宗教などで共通点があるとそんなバラバラな人たちの心を一つに出来るツールになります。

何か自分より大きなものをゴールにして自分のエゴなどはさておいて皆で協力して自分の住んでいる現世界をよりよくするにはどうすればいいのか?

そこで大きな力が生まれるのです。

なぜ慈善事業が欧米で定着しているのか?

 

自分の今達成したいことも大切だか、後世に残せる生き方を考えている

 

特にあなたがアメリカにいるのであればレガシ―という言葉をよく耳にすることがあるでしょう。

アメリカ人は自分がこの世を去った後に後世に自分が残したもの。

または印象(あの人はあんなことをしてくれた凄い人だったねなど)という事を頭において生きています。

あなたのレガシーとは何ですか?

 

ずるい人や道を誤りそうな人に「それがあなたのレガシーになってもいいんですか?」といってみてください。

ウゥッと言葉に詰まるはずです。

この「レガシー」、自分の人生の歴史のナレーションともいうべきものをどんな人でもほとんど考えているのです。

こんな背景から、後世にインパクトを残せることをしたい!というのを常に考えています。

特にアメリカは世界中から大変な思いをしてたどり着き、頑張る人がやって来ます。

アメリカンドリームを実現するためにこの国にたどりつく人が多い。

頑張っていると外国人を本当に助けて応援してくれます。

やる気がある人にはどんどん道が開けます。

しかし、その反面。

 

全ての人がすぐれた結果を出せるとは限らず、技術的にもいまいち。

実力主義の国ですから、大げさに言えば慶応大学出身であろうがそんなことは知りません。

今結果を出せなくては使ってもらえません。

今日雇われても明日はできないと思われれば給料を払う価値がないと即首になります。

明日も仕事があるとは限らないので自分の付加価値を高めるために努力する人が多いのです。

そうするとできない人はもっとできないカテゴリーにはまっていきます。

そこで何とかしないと!と踏ん張り、歯を食いしばって頑張れる人が評価されていきます。

そこであきらめて自信を失った人は生活保障などに頼りたくなってしまいます。

 

言葉もなるだけ学ばずに助けてくれるシステムに頼ってしまい、それが当たり前になる。

文句を言えばいうほどかわいそう!とすぐに与えてくれる人がいる。

そうすると、頑張らなくても生活できたりしてそのサイクルから脱出できなくなります。

 

一時期の補助のために作られた仕組みが生き方になってしまう。

親子何代かで生活保護が続いている人口がいるというのも現実です。

そのような背景から、やはり与える=助けることとはちょっと違うという事がわかってきています。

今の日本ではまだわからないかもしれませんが。

そのうちにアメリカと同じように生活保障をもらって働かず、文句だけを言って不平等を訴えるという人口もある程度出てくるでしょう。

それが格差の幅を広げていきます。

 

勿論一時期だけ利用して、頑張ってどんどん自分の人生を切り開いていく人も多いですから皆がそうといっているわけではありません。

ただ日本人は性善説が当たり前だと思って疑わない人が多いので、世界の現実を把握できていないと思うのです。

今私が言っていること、あと10年くらいしたら日本でも現実になっているでしょう。

 

貧困から脱け出せないPoverty Mentality とは?

 

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アメリカで「貧困から抜け出せない思考」をPOVERTY MENTALITYといいます。

  1. 何時もお金のことを考えている
  2. 上手くいっている人に嫉妬する
  3. 上手くいっている人がへこむことがあるとそれみたかと喜ぶ
  4. 何時も最新のものを持っていなければいけないと思っている
  5. 自分の未来に投資せず、ものに投資する
  6. 被害者意識があり、自分以外の事や人を責めてばかりいる
  7. 依存症

こんなことが一般に言われます。

1:これは例えばいつもお金がないとか、それは高いとか安いで判断の基準にする会話ばかりをするという感じです。

2:結果を出せていないので、結果を出せている人がどんなに人間的に優れている人であっても嫉妬します。認めることができません。

3:うまくいっている人が失敗したり、一時期ピンチな状況に陥ると「やっぱりね」と喜びます。自分が努力しても無理だと思って努力をしていないので足を引っ張ることを考える方が好きです。

4:ブランド物のカバンを持ちながら、2000円のランチが食べれないなど本当の生活ができないのに何か自分を格上げしてくれるのではないかというものに頼って自分を大きく見せようとします。

5:自分がこの勉強をすれば交渉してこれくらいの給料をもらえるところに雇ってもらえるという投資より、クルーズなどに何時もお金を使ってしまいます。自分の付加価値を作ることに投資するお金がのこりません。

6:社会が。。。両親が。。。いつまでたっても今のあなたがうまくいかないのは自分以外のせいにばかりする人。自分で顧みて付加価値を付けられることはないか考えず、文句だけを考えています。

7:依存症。借金があってお金を借りたら、また苦しくなると貸してくれた人に頼りにいってしまう。根本的な改善ができず、絆創膏的な処置をしているから依存症になります。

 

あなたが今アメリカで苦戦していたら

 

アメリカに来たばかりで本当に大変なときはこんな風なときがあるかもしれません。

まず自分の付加価値を高めることに投資することです。

そして、結果をだすこと!

結果が全てです。結果でうならせ、認めさせるのです。

 

アメリカ人は自分はすごい!というアピールが自然にできます。

もしあなたが今アメリカに来て間もなく、日本人の考える謙虚で自分を表現していたら相手にされません。

日本人の謙虚は自分を卑下している表現として受け取られます。

自分が素晴らしいといえない人になぜ頼む価値があるのか?というわけです。

日本人は技術的にもなんでも世界でレベルがトップクラスなので、最初は大げさだと思うくらいのアピールを。

このアピールを練習しなければいても存在感のない人と化して抜け出すのにかなり時間がかかります。

いっちゃった。。どうしよう。。と不安になっていても、日本人であれば結果を出せるはずです。

足りないのはメンタルの強さです。

 

日本人が陥りやすい日本人を雇ってくれる仕事ばかりにたよらない

 

最初にアメリカにきてアメリカ人を肩を並べて同じ仕事をするというのはかなりメンタル的にも強く、結果も出せないと苦しいものがあります。

それで日本語が使える仕事や日系企業の仕事を探そうとし、それだけしかないという思い込みになりがちです。

 

あなたはアメリカ人やアメリカに住んでいる他の外国人から頼まれたり、感心してもらえるスキルはないでしょうか?

大変そうで、実はその方が日系企業や日本語を使う仕事より簡単に見つけられたり、付加価値もドンドン付けられたりします。

 

ちょっと話がそれましたが、また戻ります。

 

慈善事業やボランティアはやったでおわらない

 

人を助けられて、ボランティアを…と考えていたら、やったで終わりにしないことです。

成功させるとしたら、付加価値を付けられる技術的なことや能力が付けられ、仕事がもらえるようになる。

自立できるきっかけを作るプログラムが必要です。

結果が出てくるには時間とかなりの労力を使います。

でも、プログラムを作って貧困から抜け出せる人を輩出できるようになると。

投資する価値があると寄付をしてくれる人も増えていきます。

自尊心を育てて、活き活きとする人を応援できる環境を整えるのはかなり最初は大変だと思います。

あなたは魚を釣る方法を教える能力を開発するということを組み込んで慈善事業をしていますか?

ボランティアしてくれているひとたちにもボランティアする価値があると思ってもらえるでしょうか?

物を与えるだけでは貧困はなくなりませんよ。

 

 

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