肌を見るとは?エステティシャンとして知っておきたいこと。
今日は。パチコスキー真由美です。 今日は肌を見るとは? どういうところを見るのか? 肌を見てどんなことを決めるのか?などを記事にしています。
肌を見るとは?動画
短く簡潔に動画で説明しているものがありますので参考にしてください。
マグニファイングランプ(拡大鏡)を使って肌を見るのはクレンジングの後です。 その時にクレンジングで取り除けなかったファンデーションなどを見つけたらきちんとふき取りましょう。 そして光を当てて肌を見ますので、お客様の目は濡れたコットンなどで隠しておきます。
肌のどんなことろをマグニファイングランプ(拡大鏡)で見るのか?
1:肌の状態でたるみをチェック
肌を触って下から上に指ではね上げるようにして肌をチェックします。 肌がすぐに元に戻ったらハリがあり、プルンとした弾力を感じますね。 弾力がないと肌が元の位置に戻るのが遅いのですぐにわかります。 また、肌が顔面の骨に沿っておらず、垂れている部分などを見つけたら。 きちんとそこも顔の絵が書いてあるカウンセリングシートなどに記入しておきます。
2:赤ら顔などで毛細血管が浮き出ている部分はないか
マグニファイングランプで見ると赤ら顔の毛細血管が浮き出ている部分が見えます。 毛細血管が浮き出ているところは強く押すマッサージやこするマッサージなど刺激を与えすぎないように心がけます。
毛細血管が浮き出ている部分はエクストラクション(道具などを使って角栓などをとる作業)もなるだけ控えます。 毛細血管はいったん浮き出たものはフェイシャルで戻ることはなく、レーザーで焼くことで解消できます。
赤ら顔の方には肌の層をふっくらさせ、何とか肌の厚みを戻して毛細血管が目立たなくなるような方法を考えましょう。 また、赤ら顔の肌にピーリングのようなパックは控えます。 肌の鎮静作用があるパックなどを代わりに選ぶなど考えておきます。
3:毛穴の状態はどうか
毛穴が開いて大きい肌。 毛穴が見えないきめ細かな肌。 鼻の部分だけ毛穴が開き、角栓が溜まっているなど。 毛穴の状態も考慮して使うパックを考えます。
4:肌の質はどんな印象をうけるか
- ザラザラして角質が表面に蓄積しているような分厚い感じ。
- 皮膚が薄く繊細で敏感な肌。
- 皮脂が多い肌。
- 乾燥している肌。
- 肌の質を確かめてピーリングのようなパックを使うのか。
- クレイマスクを使うのか。
- デトックスマスクのようなものにするのか。
- マッサージはどんなものにするかなど考えます。
5:重要事項
肌に異常が見られたり。 形が変化しているほくろなどは皮膚科に行くようにお薦めする。
伝染するような皮膚の病気が皮膚に現れているときはフェイシャルをお断りすることも忘れないでくださいね。
フェイシャルで使うマッサージ・パック・化粧品(クリームなど)の決め方・選び方
マッサージについて
フェイシャルマッサージは一つのパターンだけでなく。 幾つか肌の状態に応じて選択できるように練習して習得しておきましょう。 例えば
- 血流をよくするインビゴレーティングマッサージ
- リンパマッサージ
- 肌がマッサージできる状態でなければ指圧マッサージ
などその時の肌の状態によって使い分けます。
こちらの記事にフェイシャルマッサージについては詳しく書いています。
フェイシャルマッサージの効果についてはこちらの記事を参考にしてください。
2:パックの選び方 (決め方)
パックには例としてこれらが挙げられます。
クリーム状の栄養パック
- 乾燥した肌に栄養を与えるために使うことが多く、皮脂の多い方にはいつも使いません。
クレイマスク
- クレイタイプには肌を乾燥させるタイプが多いので普通皮脂の多い肌の状態から普通肌に使います。
- 敏感肌にはモロッカンレッドクレイであれば問題はないでしょう。
ピーリングマスク
- 角質をとるマスク。
- 敏感肌。赤ら肌の方は避けた方が無難です。
- 古い角質が溜まったものを落とすので優しいピーリングタイプは普通に使われますが、中には強いものもあります。自分で実習を受けられ、ちゃんと理解してから使いましょう。
シートタイプマスク
- 主に水分を補給するのに使われます。
- 皮脂の多い肌は油分はあまり必要ないのでこのようなシートタイプを使う事があります。
- また、特別な美容液のようなものをしみこませてカスタマイズしたパックなどにも利用できます。
ジェルマスク
- 若い肌。また皮脂の多い肌などによく使います、
- 鎮静作用のあるマスクでジェルタイプでひんやりさせたパックを使いたいときにも便利です。
などがあります。 肌の状態によってパックも使い分けましょう。
パックについてはこちらの記事を参考にしてください。
3:最後に使う化粧品・クリームを決める
そしてフェイシャルの一番最後に肌にふたをする。 フェイシャルの効果を保つために必要な化粧品を考えます。
大体最後はクリームで終わります。
どのクリームが今日のお客様の肌の状態に合うか考えましょう。
最後に
肌を見るとは? マグニファイングランプ(拡大鏡)を使って肌の状態を顕微鏡で覗いているような状態。 肌の状態を確認することです。
肌を判断するともっと詳しく的確な判断ができます。 アメリカのエステ学校では必ずマグニファイングランプは使い方を学びます。
ざっと簡単に挙げてみるとこんなところを見ています。
- 肌のたるみ・弾力をチェック
- 赤ら顔な毛細血管をチェック
- 毛穴の状態をチェック
- 肌の質をチェック
- 皮膚に伝染するような病気の疑いがあればフェイシャルをお断りする
肌の状態を踏まえたうえで初めてその日のフェイシャルで使う3つのことを考えます。
- マッサージはどれにするか
- パックは何にするか
- 最後にふたをする化粧品、クリームなどは何にするか
肌を的確に見れる。 的確でより結果に繋がるフェイシャルの流れが考えることです。
肌をよく見ないでフェイシャルをしているのであれば結果に繋がるフェイシャルができていないことがあります。
結果が出せず、ただ気持ちが良いだけではリピーターは作れません。 今日から肌を見ることを練習してくださいね!