比べない・焦らない・落ち込まない-セラピストが安定して成長する心の持ち方
セラピストやヒーラーとして活動していると、ふとした瞬間にこんな気持ちが湧いてくることはありませんか?
「同じ時期に始めた人は、もうあんなに活躍しているのに」
「私は成長が遅いのではないか」
「向いていないのかもしれない」
私自身も、エステティシャンとして独立したばかりの頃、そしてヒーリングを仕事に取り入れ始めた頃、何度も同じような感情を味わってきました。
でも今、長くこの仕事を続け、安定してお客様に恵まれるようになってはっきり言えることがあります。
安定して成長しているセラピストほど、「心の持ち方」がとてもシンプルで健やかだということです。
なぜセラピストは「比べて」しまうのか
セラピストという仕事は、成果がとても見えにくい仕事です。
数字だけでは測れない変化を扱い、人の内側に触れる仕事だからこそ、「自分はちゃんとできているのか」という不安が生まれやすい。
さらに今は、SNSで他人の成功が簡単に目に入る時代です。
「月商◯◯万円達成」
「予約満席」
そんな言葉を見るたびに、無意識のうちに自分と比べてしまいます。
けれど、そこに映っているのは結果だけです。その人がどんな試行錯誤をし、どんな不安や停滞を経験してきたかは、ほとんど見えません。
比べること自体が悪いのではありません。問題なのは、比べることで自分の軸を見失ってしまうことです。
「比べない」ために必要なのは、才能ではない
「比べないようにしよう」と思っても、なかなか難しいもの。それは人間として自然な反応だからです。
大切なのは、比較をやめることではなく、比較の使い方を変えること。
安定して成長しているセラピストは、他人を「評価基準」にしません。あくまで「参考」や「ヒント」として見ています。
そして必ず持っているのが、自分なりの成長軸です。
・以前よりお客様との信頼関係が深まっているか
・リピートしてくださる方が増えているか
・自分の施術やセッションに納得感があるか
こうした内側の指標を大切にしています。
焦りが生まれる本当の原因
「早く結果を出さなければ」
「このままで大丈夫なのだろうか」
焦りの正体は、能力不足ではありません。多くの場合、今の自分と、設定しているゴールがズレているだけです。
焦った状態で行動すると、
・無理な値下げ
・本当は合わないお客様を受け入れる
・自分らしさを犠牲にする
といった選択をしがちになります。
エネルギーの視点で見ると、焦りはフィールドを不安定にします。そしてお客様は、言葉以上にその状態を感じ取っています。
落ち込むことは、失敗ではない
落ち込むことを「ダメなこと」だと思っているセラピストは多いですが、私はそうは思いません。
むしろ落ち込むのは、
・お客様に本気で向き合っている
・仕事を大切にしている
証拠でもあります。
問題なのは、落ち込むことではなく、そこから戻ってこられなくなることです。
安定しているセラピストは、感情と事実を切り分けるのが上手です。
「今回はうまくいかなかった」
=「私はダメなセラピストだ」
とは結びつけません。
最初から試行錯誤もなくきちんと結果を出せるセラピストはほとんど存在しないのですよ。
安定して成長するセラピストの共通点
長く続いているセラピストには、共通点があります。
それは、成長には波があることを理解しているという点です。
春夏秋冬とも言えますね。
芽が出ない時期は、何も起きていないように見えても、実は水や栄養が土の中で巡っています。
種まきの時期です。
私自身、エステとヒーリングを組み合わせてきた中で、「今は広がらない時期だな」と感じる期間が何度もありました。
でも後から振り返ると、その時期に積み重ねた経験や学びが、次の飛躍につながっていました。積み重ねて結果に繋がることも沢山あります。
SNSの影響で現在は人生何でも即席に結果が出る錯覚を持ってしまうと余計に辛くなります。人生には迷ったり、悩んだりするときもあり、それも実は大切な事なのです。
しかし、その迷う、悩みの時期にはまりすぎないことも大切。自分のチアリーダーになりましょう。
今日からできる心の整え方
・比べてしまったら、「私は今どの段階?」と自分に戻る
・焦ったら、「今できる小さな行動は?」と問いかける
・落ち込んだら、まず休む・整える
セラピストは、与える仕事です。
だからこそ、自分自身を整えることを後回しにしない。
最後に
「比べない・焦らない・落ち込まない。」
なるだけ短期間で抜け出せるようメンタルを持っていくようにすることが大切。
これは精神論ではなく、セラピストとして成長するためのメンタル技術です。
自分のペースを信じ、内側の安定を大切にできる人が、最終的に一番遠くまで進んでいきます。
今、立ち止まっているように感じている方も、実はちゃんと前に進んでいますよ。歩みを止めないように。
自分の道を歩んでくださいね。